サイト開設後の運用の重大さは、人材採用後の育成と同じ

まだまだウェブ活用に関するスキルが低い中小企業ですが、先日「あぁ…あれと同じだなぁ…。」と思い出した話を。

採用する時は「この人材めっちゃいいかも!」と採用してみたんだけど、結局そんないい人材じゃなくてさ…

というような採用のミスマッチに関する話題を先日聞く機会がありました。

しかし最近の自分の思考では、「そういうのは簡単だけど、殆どの場合その個人の問題ではなくて、採用後の育成の失敗なんだろうな…」と考えてしまいます。(一緒に聴いてた人は、試用期間だって解雇通告は必要だから早めにあれだよ、あのー、あれだよ!」と全然角度の違うこと言ってましたがwww)

企業の採用活動って、募集してきてくれた方の採用可否の判断を下した時点で成功か否かが決まることじゃなくて、縁あって入社した従業員さん、入社後にその人にとってその会社にとっていい状況を、お互いで創っていく事がまず最初の仕事ですよね。

自分ももちろんこういう失敗を何度かしていて、せっかく来ていただいた人をうまく引き止められず離職につながってしまったことがありますが、多くの場合、入社後すぐにその方が職場に溶け込み、徐々に仕事を覚え、いよいよ実力を発揮できるよう、うまく順序立ててケアできなかったんだと反省します。

だからまた新たに採用を行った時は、「今度こそは!」と意気込みますが、そこはやはり人間、性格・個性・その時点でのスキルなどなど…要素が多岐に渡り、これが正解というものはなかなか体系立ててつくれずに、毎回試行錯誤を重ねることになります。全然まだまだですね、自分–;

人材は採用後の育成が大事。
ウェブサイトも公開後の運用が大事。

でもこれが出来ている会社組織はほんとに強い。「優秀な人材を見つけ採用しよう」じゃなく、自社にふさわしいと思える人材像があってそれに近い人材を採用し、お互いが幸せになれるよう柔軟にサポート・教育していく。

企業の強さって、この人材教育に関する要素がものすごく大きいなと、自分の情けなさとともに今改めて感じるのです。

中小企業のウェブ活用はまだまだうまく行っていないようだとは冒頭で書きましたが、

例えば、

  • ホームページにどんな役割を持たせるのか?から始まり、
  • 今年中に月間○件の新規受注をウェブ経由で出来るようにしよう
  • 今期末までに製品情報発信のためのシステムを組み入れよう
  • 来期までにサポート部門を軽減させるためにウェブマニュアルを作ろう
  • ウェブコンテンツ増強のために既存のお客様にアンケートを実施しよう

などなど、人材育成と同じように、具体的に自社サイトの成長工程をイメージし、施策への落とし込みまでやられているケースはまず見られません。

中小企業のウェブ活用についてはほとんどの場合、社長さんや次期経営者の方が自ら指揮をとりながら、あるいは本業となる職務を持った社員さんが自社ウェブサイトも兼任で担当する、などが当たり前ですよね。

忙しい傍らでやってるからできなくてもしょうがないですよね。そうですよね…。

いやいや、そんなこと無いですって^^;;

手をかけてあげなければ、実力発揮できませんよ。

まとめ:よく働く良いウェブサイトに育成するために

ホームページの新規制作やリニューアル(改修)は、明確なコンセプトの策定とそれに基づく行動(運用)をしっかりとイメージした云わば「自社にとってふさわしい人材像を模索する作業」です。

これまで業者まかせで全く効果の出なかったホームページ、しっかり働く人財のように、ちゃんと育てていきましょう。

自分は人材教育のプロではないけれども、ウェブサイトの運用に関しては、目的・役割など戦略策定(コンセプトメイキング)、成長過程を具体化し(集客性や接客性の向上のための施策設計)、いい状態で働き続けるためのケア(運用施策・環境変化への対応など)は、長年の経験の中でずいぶんと体系的なものを持ち合わせていると思います。

もちろんお客様業界それぞれで、こうやるべきという内容は異なりますから、ベースとなるものはあっても、あなたの会社そのものを理解し、ウェブという場所をどの様に活用することで、事業に対してのインパクトを与えることのできるか、それぞれでしかお話できない部分、自分の会社ならどんな体制で臨むべきか、是非一度ご相談ください。

と、これを書いている途中で、ある案件受注時のやり取りを思い出したので、別の機会に書いてみようと思います。