Google Analytics

Google Analyticsは、昨年末からグーグルがはじめたアクセス解析サービス。しばらく使ってみて、やはり高機能ではあるのですが、とっつきづらいかなぁというのが率直な感想です。

ゲートページがグラフィカルかつ、経営者向け情報などのある種の情報絞込み機能があるので、パッと見、これは誰にもいいかなぁとも思うのですが、なんだかんだ難しいみたいですね…。(弊社でサイト構築する際は全て導入していますが、CGI型の解析ツールの併用も希望されるクライアントがいらっしゃいます。)確かに経営者向け…などは、専門知識のない方が見ても分かり易い出力画面であって欲しいです。

ただ、使い慣れれば高機能な分、非常に使えるツールです。特にアドワーズ広告を実施しているサイトには必須です。コンバージョン目標と目標達成プロセス(例えば商品購入した場合や問合せをした場合)を設定できるので、広告への投資収益率がバシっと出てきます。

もちろんそれ以外でも検索エンジンからのキーワード別のコンバージョン率を見たりすることも可能で、手放せないツールになること間違いなしです。

多少操作の重さや複雑さに戸惑うかも知れませんが、そこは個人のがんばりで何とでもなること。是非Google Analyticsを導入して、ウェブ活用意識を高めてください。

ソーシャルブックマークとSEOとの関係

先日よりのWeb2.0のお話の続き、重要キーワードの3回目です。インターネット上にお気に入りサイトを保存し公開共有するという、ソーシャルブックマークのお話です。

SBM ソーシャルブックマーク
Social Bookmark・・・利用者が「このページ便利」「今時間が無いけど、あとで読みたい!」と思ったページを、ウェブ上の公開エリアに保存しておくことで、多くの人とそのブックマークを共有することが出来るサービスです。このサービスではほとんどの場合、ユーザがあとでそのブックマークを見たとき、分かり易いようにタグと呼ばれるキーワードをつけることができ、他人がそれをみつけやすくする機能があります。

等が有名どころでしょうか?

最近ではほかにも多くのSBMサイトが立ち上がっていて、ブックマークの多い優良サイトをランキングしたり、優良サイトをいち早く登録(紹介)するユーザのランキングを出したりと、その利便性を競い合い、より質の高いサービスに変化しています。

まずはその意義について考えて見ましょう。
企業の視点でいえば、一人の優秀な社員の持つ情報は彼一人の資産ではなく、チームや会社全体の共有情報とすることで、全体の活性化につながる、という考え方はありますよね?それと同じです。仕事がすごくできる人と同じブックマークを共有できたら、同じようにプレゼンできるようになるんじゃないか?同じようにアイデアが浮かぶ可能性が広がるんではないか?同じようにスピーディに仕事を進められるようになるんじゃないか?を解決してくれるかも知れないですよね。

一人のネットユーザとして考えて見ますと、「今話題の商品は何か?」「自分のまだ知らない便利なウェブサービスはないか?」を他人のブックマークから教えてもらえるわけです。

私が受ける特徴について少し考えてみます。
SBMにはユーザによる主張(=「このサイトいいから見て欲しい!」のようなこと)はあまりありません。ほとんどの人が自分が後で分かるように分類する程度で、コメントをワザワザ書いたりしません。なので単純にどのページにどのくらいブックマークしている人がいるのか?がページやサイトの有用性を示す数値となって出てくるとも言えます。

ブログやレビューのように主観の入ったものでないわけなので、非常に客観的に判断できる仕組みで、googleなどの検索エンジンのページランクの考え方に近い気がします。数値で判断できるので、どのSBMサービスも、ランキングが出しやすいですよね。

ブロガーさんや企業のウェブ担当者さんとしては、自分のサイトの価値の上昇にはこのソーシャルブックマークは非常に大きな効果を発揮するということに気付かないといけません。世間の多くの人に、「この情報、このサイトはブックマークしておくべき」と判断されるサイトは、優良なサイトであるに違いないと、検索エンジンも当然判断します。またユーザが自分のために分類するさいにつけるタグが、キーワード関連性を高めます。そう、つまり単純な被リンク数の上昇だけではないSEO効果も、SBMには期待できるわけです。

他にも知っておくべきキーワードはたくさんあるかもしれませんが、あまり広く知るよりは、この3つの理解、そしてそれを自社の業態に絡めていけるかを考えられたら、そのほうがより建設的です。あまりに早く進む業界で、そのスピーディさに惑わされてしまいそうですが、重要なのは新しいことを知ることだけでなく、自分なりに解釈し取り込んでいけるようになることのほうですから。