烏川流域森林組合は、群馬県高崎市倉渕町、名峰・榛名山の西麓から南麓一帯と高崎市街を眺望する観音山丘陵の山林を管轄する林業団体だ。
今回、組合の若手3名への取材をさせていただいたが、この自然と関わる仕事の裏側に、問題意識と、自分がどう生きたいのかの決意、が見えた。
市川代表理事組合長の言葉を借りれば、「木一代・人三代と言われる林業、播種(はしゅ)から収穫まで数十年から百年を超える気の遠くなるような歳月を要する仕事」だからこそ、彼らは”自分がどうありたいか”という単純な一人称の軸だけではなく、先人たちや未来の人々を強く意識している。
働くことの意義、日々の暮らしへの疑問、はたまた”どう生きたいのか”を考える若者にとって、その悩みを根本から打ち壊し、思考をゼロから組み立て直すことのできる稀有な環境だと感じた。
時代がどう変遷しようと、森林が人類の生存に不可欠な事は明らか。
“託された森と想いを次世代へ”
これからの子供たちが目指す仕事の一つになっていくことを願う。