C-TEAMは広告制作の本質を知る良い教材

先日あるサイトを見ていて、ぎょっとするほどの危機感を感じたので、超久しぶりですが記事を書いてみようかと…。

皆さんはみんなのクリエイティブエージェンシーC-TEAMというサービスをご存知ですか?

8月くらいに始まったサイトなんですが、趣旨は、

「クラウドソーシング(群集にアウトソースする)」という手法を使った、WEB上の新しいクリエイティブエージェンシーです。誰もがクリエイターとなって、クライアントの広告キャンペーンに参加できます。

というもの。簡単に言えば、「みんなで面白い広告つくろうよ!」的なものです。

「消費者に響くものはどういう表現か、消費者自身がもわかってるのさ!」
「質の高い広告はこういうもんだ、というものを見せてやる!」
そんな風に、一般の人も、広告のプロも垣根なく参加できる、とっても面白そうな試み。


↑の結果などからすれば、今までから3倍にもクリック率が改善されちゃったわけなので、クラウドソーシングという試み自体も、かなり注目度の高い手法ですよね。(失敗例は多いみたいですが…)

ただ今回の私の話の趣旨はそっちの手法の話ではなくて、広告制作について。

現場にいる我々は

  • ひねった、あるいは狙ったコピーはちゃんと消費者に到達するのか?
  • ヴィジュアル面の質と効果のギャップはどうなのか?

のような疑問や不安を常に抱えていますが、インプレッション数やクリック数や率などとともに、応募された広告のランキングが発表されるので、これらがとても参考になる現場資料だな、とも感じます。
「こういうスタイルはこの趣旨の広告では受けないな…」とか、「こういうヴィジュアル表現のほうがよさそうだな…」とか。
そういう趣旨で実験的に10種類近くも広告投稿されている方もいらっしゃるようにも感じます。鋭いですね。

そしてホントにドキッとするような結果が目の前にはあります。
こういうの、全然だめなんジャン…」みたいな。

  • クリエイティブな仕事を長い間している人も、商業現場で見失ってしまった何かもあるかもしれません。
  • 良いと思って追求してきたことも、市場との感性のギャップを広げているかもしれません。
  • 伝わってると思っていたそのスタイル、もう飽きられているかもしれません。

見ているだけでもすごい教材ですが、そんな不安を微塵も感じていない人こそ、参加してみるといいと思います。自分の驕りを質す良い機会になるかもしれません。

広告制作の本質って、自分が今、どれだけその市場と対話を出来ているか、ってことかもしれませんね。