webマーケティングセミナーというよりも…

なんとか時間をつくり、デジタルフォレスト社主催のWebマーケティング ROI Dayに行ってきました。
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せっかくなので朝一から参加。ウェブアナリティクスのパイオニアとあがめられるWeb Analytics Demystified, Inc.のエリック・ピーターソン氏の基調講演~ラストのプレゼンまで、1日どっぷりと浸ってきました。

でもなんだかんだこういう類のセミナーは、好奇心と探究心をそそられる内容のものに目が行ってしまいます。起業のウェブ担当者さんはより実践的・実用的なセッションに参加されることのほうが有益なのかもしれませんけど…。

最も興味深かったのは、「Web3.0型社会」(データセクションの橋本氏 vs ITジャーナリスト神田敏晶氏のセッション。
二人の対極な性格と視点が、妙にあっていたり外していたり…。沈黙もちょっと…(失笑)
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論理的に話を進める緻密なタイプの橋本さんに、即興的にインスピレーションで被せていく神田さん。なかなか見ごたえがありました。

細かい部分にはここでは触れられませんが、これから…Web3.0?は、情報共有に時間(的同期性)が重要性をもたげて来るという考えにはとっても共感。そしてPCレスなネット社会の到来も。

とにかく探究心をくすぐる、かつヒント満載で楽しめる内容でした。ありがとう!

そうそう、キーノート2のマイクロソフトオンラインサービス事業部長笹本氏が紹介していたmicrosoft surfaceも、言われるまでは全く気にも留めてなかったのですが、ほんとに今年の年末くらいから実用化されていくの?というくらいびっくりする近未来予想図ですね。

3つの映像のプレゼンテーションがヴィジュアルで飛び込んでくるので、どなたが見てもその直感に響きますから、是非ご覧になってみてください。これがもうすぐ実用化されるみたいですよ!?

Microsoft Surface Business 2.0 Demo

Microsoft Surface website :
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“レポセン”はマーケターやプランナーだけでなく、CGMを巻き込むか?

アンケート調査やウェブリサーチシステム構築などを行う株式会社ボーダーズさんが、調査レポートポータルサイト「レポセン」をオープンしました。
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タイトルのとおり、「すべてのマーケター、プランナーに役立つレポートセンター」と宣言するとおり、なかなか実用性の高い調査報告が得られます。誰にも受けそうな興味深い調査ネタが多く、マーケターやプランナでなくともそそられる内容だと思います。

例えば、『男前』に関するアンケート 「夏のボーナス」に関する調査などに始まり、 『ドコモ2.0広告キャンペーン』に関するイメージ調査『電子マネー』に関するアンケートなど、ちょっとだけ専門的かつ最新のものまで。

さすがウェブでのリサーチに特化していた会社が始めたサイトだけあって、カテゴリごとにきっちりとタイムリーな調査報告が並べられていますね。しかも提携調査会社のラインナップがすごい。カテゴリはこんな感じ。

調査データの商品価値の高いものなどは会員登録することで購入できるようになっています。私も早速登録!

私は職業がら、ジャパンインターネットさんのリサーチなんかは毎日のようにながめていますが、そのときはなぜか危機感のようなものを感じながら見ているところがあります。

しかしレポセンはどちらかというと楽しみながら見れる感じがしますね。デザイン的な面ももちろんですけど、内容がやわらかい。

また調査ごとにトラックバック機能がついていたり、掲載データの引用・転載なんかもゆる~くしてあったり(もちろん調査会社により扱いが異なるようですが)と、どうやら個人の、特にブロガーさんあたりをうま~く巻き込もうという意図があるような…。深読みかなぁ?

いずれにせよこういうアンケート調査結果はブログにはとっても引用しやすいネタなので、そういった面でもブレイクしそうな予感がします。

google analyticsで簡易レポート作成

google analyticsのメインビューが変更されてしばらくたちました。ようやく慣れてきた頃だと思いますが、まだまだ使いこなせていません。このブログの更新も滞っているとおり、ゆっくりgoogle analyticsを眺めている暇も無いのですが、同じように時間がなかったり、あるいはすばやく提出用のレポートドキュメントを作成したいと思っている担当者さんに、とっても簡単なレポート作成方法が追加されていたんですね。本当に簡単でしかも日々の時間の浪費をセーブできるので、知らなかった人や使ってなかった人は是非設定してみてください。

ゲートページのカスタマイズ

default.pngさてさて、google analyticsは何も設定していないと右図のようなゲートページになっています。ほとんどの場合、このままでは自分のサイトに必要な情報でレイアウトされているとは思えませんので、マイレポートの機能を利用して自分流にカスタマイズしたほうが良いでしょう。

ちなみにマイレポートとは設定のショートカットのようなもので、登録しておけば次回からもクリック一発でそのとき設定した閲覧ルールと同様に表示できる優れものです。例えば「地図上のデータ表示」のデフォルトは、世界地図+大陸別表示と、ずいぶんグローバルな状況になってしまっていますが、「うちはそんなの関係ない」という方も多いはず。日本地図+都市別表示にしてしまいましょう。やり方はいたって簡単。自分にふさわしい表示に変更した後で、[マイレポートに登録]のボタンをクリックするだけです。
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myreport.png私がよくやるパターンとしては、マイレポートのトップページには以下のようなものを並べています。

  1. コンバージョンサマリー(そのまま)
  2. ユーザーサマリー(そのまま)
  3. タイトル別のコンテンツ
  4. 全ての参照元
  5. キーワード
  6. 地図上のデータ表示 JP

と、こんな感じです。
皆さんもお好みのマイレポートをつくってみてください。

自動通知機能の設定

さてさてココまで設定したのであれば、さらに楽をすべく、メール送信設定をしておきましょう。
まず、マイレポートページで[メール]ボタンをクリック。
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自動配信するためにスケジュールタブをクリックし、配信スケジュールを設定します。
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毎日だったり毎週、あるいは毎月などの設定も可能です。自分で内容を把握するために毎週(月曜配信)をひとつ、会議等への提出資料用として毎月配信をひとつにしておくと便利だと思います。

ものすごく深い解析を必要としないのであれば、とても綺麗にレイアウトされたPDFが送られてくるので、まんま会議用の提出資料にできちゃうでしょう。
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もちろん要求に応じてカスタマイズを重ね、それを反映させていくことも簡単です。サイトの目的別に応じてこのレポート形態のテンプレート(雛形)を公開・共有できたりしたら最高なんですけどね。そのあたりは今後に期待です。

業者間でのスケジュール共有はgoogle カレンダーで

ある案件で、どうしても協力会社と綿密なスケジュールの確認が行いたい時ってありませんか?おそらくどんな業種の方であろうと、そんな風に思ったことは1度や2度ではないはず。わたしもつい先日、心底そう思う機会があったので、現在ベータ版でサービス公開中のGoogle カレンダーを使いコレを実現してみることにしました。公開されてからもう1年以上経っているGoogle カレンダー、大分今さらな感じもするんですが…。

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スケジュール管理というと、社内グループウェアなどは多くの方にとって馴染み深いと思われますが、Google カレンダーの良いところはLANとかVANを越えたグローバルな共有性を簡単に手に入れられる事でしょう。

現代のワークスタイルの変化として、

  • 在宅勤務
  • 業者間連携
  • モバイル
  • クライアントとの情報共有

などなど、企業や人、そして仕事の流れ…繋がりがどんどん複雑化してきています。だからこそ冒頭に述べたようなスケジュール情報のシェアという問題が大きくなってきているのだと思います。

Google カレンダーにはマイカレンダーを複数登録することが出来ます。それを色分けし視覚的に見やすいスケジュール帳として使う事のほかに、それぞれのカレンダーがレイヤー風に分けて表示することも出来ます。使う人によってはグループウェア的に、社員さんごとのスケジュールをリーダーが統括管理するために利用したり、あるいはクライアントごとに管理したり、と様々な使い方が出来ます。

私の場合、業者間連携という目的で、あるプロジェクトの進捗を協力会社同士で共有できるように、自分のスケジュールカレンダーとは別にマイカレンダーをつくってみました。カレンダー(スケジュール共有)の心配は、

  1. 自分のスケジュールが見られてしまわないの?
  2. 不特定多数の人に共有カレンダーが見られてしまわないの?

という2点だと思いますが、それはもちろん心配ありません。

でも気をつけないとということで、業者間やクライアントとの共有カレンダーの作成の流れを少し。

  1. カレンダーの追加メニューから、新しいカレンダーの作成を選択
  2. 作成画面で、自分が招待した人以外にはカレンダーを誰にも公開しないにチェックを入れ
  3. 共有したいユーザーを追加し作成

たったコレだけです。もちろん共有ユーザーは後からでも追加可能です。(googleアカウントは必要)

またGoogle カレンダーにはその他の機能として、

  1. 予定リストのメール配信やメンバーへの召集連絡
  2. ical形式(.ics)データのインポートやアウトプット
  3. XMLでのフィード

などもあるので、さらに色々な使い方が期待できますね。
ウェブサイト上に稼動スケジュールを入れたり、ブログパーツとして予定を貼り付けたり…。

いずれにせよ、今後面白い事例が見られるようになって来るはずですね。

もう、iPhone一色。

6月29日、米国各地時間帯の午後6時にiPhoneの販売が始まりましたね…。全米のブームもさることならが、日本のメディアの飛びつき方もすごいですね。CNET Japanなんて、トップページの記事、全てiPhoneです…。

そんなメディアの加熱報道の中、面白いのはこの記事。
■フィラデルフィア市長、iPhoneに前日から並んでいるところを見つかる – Engadget Japanese
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批判にもさらされているようですが、彼の心意気に感動です。(笑)

人間探究心を忘れちゃいかんです。

GPS携帯や車載ブラウザで何が変わるか…

先日GPSを利用したスタンプラリーサイトittemiaを紹介したので、今後登場してくるであろうGPSを利用したウェブサイトについて考えてみます。

「PC用サイトとは別建てで携帯サイトをきっちりつくるべきか?」

このところ立て続けにこのような質問を寄せられることがありました。やはりiPhoneの発売がわくわく感を誘い、今後のあり様を示しているようにうつるためでしょうか。それとも実際に携帯のフルブラウザで、PCサイトをそのまま見る機会が増えてきているためなのでしょうか。

携帯サイトもあったほうが良いのは当たり前ですが、あえて別でつくらなくても良い時代になってきたのか、という趣旨の質問です。最近の情勢の変化を踏まえても、確かに微妙なトコロです。

この業界にいると一人で先走ってしまうという危険がはらんでいるので、主観は捨ててまずは全体背景を俯瞰で見てみましょう。総務省発表のこちらの資料、とってもお奨めです。

とくにPDF資料なかなか良い情報がつまっているでしょう?
今回の質問のポイントの視点で見てみますと、

  1. 携帯・PHS及び携帯端末からの利用者は昨年からほぼ横ばい
  2. 携帯・PHS及び携帯端末からのみの利用者数は64%も減少している
  3. 携帯電話でのインターネット利用は、10代20代では約60%が毎日すくなくとも1回は利用
  4. 携帯電話でのインターネット利用は、30代~60代半ばでも平均43%程度が毎日すくなくとも1回は利用
  5. 携帯電話でのインターネット利用の目的は、メール受発信、電子掲示板の閲覧・書込み等が約6割
  6. 携帯電話でのインターネット利用の目的:電子掲示板以外のホームページ閲覧、メールマガジン受信等が28%

読み取れるのは、携帯からのみのユーザが激減した…つまりPCでもインターネットを利用するようになり、場面に応じて使い分けする人が増えているということ。そしてコミュニケーション用途の利用が携帯では圧倒的だということ。また携帯でのインターネット利用は減っていく傾向には無いこと。このあたりが気になるところです。

さてさて、携帯からの利用目的で、情報入手というのが28%あるのですが、操作利便性や情報の網羅性など踏まえれば、もし目の前にPCがある状況であれば、わざわざ携帯から情報入手しようとする人はまずいませんよね。(PC・携帯双方からインターネットを利用するユーザが増加したということは、先ほども触れたように場面に応じて使い分けが行われている、ということです。)

携帯から情報入手したい事というのは、おそらく出先での突発的な衝動が多いので、そのタイミングでどういう情報を提供するとユーザを満足させられるか、そこを考えるのが問題解決の一番の近道だと思います。いくらフルブラウザが主流になってきたとしても、そのとき必要ない情報は、邪魔でウザイ存在に感じてしまうはずですし…。

実は携帯端末対応として最も意識しておきたいのは、今後もどんどん登場してくるであろう情報集約的サイトや消費者情報(クチコミ)によるコミュニティなど、外部サイトの活用のほうだと私は考えています。GPS携帯が主流になっていくであろう今後、位置情報という付加価値を加えると、さらに携帯端末の持つ利便性、そしてそこから得られる情報価値はどんどん高まっていきます。企業や店舗が個々で用意できる情報は基本的には単なるデータですが、位置情報とともに扱われると、ユーザにとってとても意味ある情報になり得るからです。

位置情報と周辺情報の網羅性のある集合データ、多くの人のクチコミの信憑性、そしてユーザの志向・要求・要望、これらがあいまって最適の提案を導き出す、そんなサービスがどんどん登場してくるはずです。まさにコンシェルジュというコトバがピッタリ!?

こう考えると、コンシェルジュさんにどう掛け合っておくかが重要なことはすぐにお解りいただけると思います。
特徴、客層、好評な要素…シンプルだけれども、誰かに薦める時の判断基準となるような要素を分析しておくと良いかもしれません。